朝・昼食べないで夜だけ食べると、痩せるのでしょうか。
食事回数を減らせば、摂取カロリーも自然と減り、痩せやすそうですよね。
しかし、「1日1食」や「断食」などの極端な食事制限は、ダイエットに向いていません。
断食をすると一時的に体重は減りますが、リバウンドする可能性が非常に高いです。では、1日何食、どのタイミングで食べるのが一番痩せられるのでしょうか。
「朝・昼食べないで夜だけ食べる」は痩せる?
結論、やり方によりますが、綺麗に痩せるには向いていません。間違った方法を取ると、痩せるどころか、長期的に太りやすい身体になってしまいます。
やり方を間違えると太りやすくなる
朝・昼食べないで夜だけ食べると、摂取カロリーは減る傾向にあるため、一時的には体重が減るでしょう。
しかし1日1食だと、活動のためのエネルギーが不足してしまいます。これを補うため、身体は夜に摂ったエネルギーを溜めこもうとします。
エネルギーは脂肪として蓄積されるため、結果的に太りやすい体質になってしまう可能性が高いのです。
正しい方法を取れば痩せる
正しい方法とは、ファスティング、いわゆる「断食」です。朝・昼食べずに夜食べるということは、1日1食の生活になります。これは、断食と同じ状況です。
断食は「内臓(主に胃腸)の環境を整える」目的で行われます。しかし、内臓の環境を整えるには、食事や断食に関する高度な知識が必要です。
例えば、断食中に食べても良いものや水分補給の仕方、好転反応への対処方法などを知らなければなりません。
やみくもに「朝・昼食べないで夜だけ食べる」だけをしていては太りやすくなってしまうため、注意が必要です。
1日何食がベスト?一番痩せる食事回数・方法は
朝・昼・夜と食べると1日3食ですが、朝・昼食べないで夜だけ食べると1日1食になります。
1日1食は痩せるのが難しいと紹介しましたが、ダイエットに最適な食事回数は何回なのでしょうか。
基本は1日3食がベスト
朝食・昼食・夕食にはそれぞれ役割があります。それぞれの食事には意味があるため、基本的には1日3食にすべきでしょう。
朝食:午前中のエネルギー補給
昼食:午後のエネルギー補給
夕食:疲労回復のための栄養補給
1つでも欠けてしまうと絶食時間が長くなり、エネルギー不足の状態が発生してしまいます。1日に必要な栄養素を摂るためにも、基本的には1日3食取るようにしましょう。
食事回数を減らすと太りやすくなる
食事回数を減らすと摂取カロリーが低下する傾向にあるため、一時的には痩せやすくなります。しかし、長期的に見ると太りやすい体質になる可能性があるのです。
人は生存確率を上げるため、摂取エネルギーが極端に少なくなると、より少ないエネルギーで活動できるように代謝を低くしようとします。
その結果、エネルギーを蓄えやすい身体になり、長期的に見ると太りやすくなってしまうのです。
また、食事回数が減ると、1回あたりの食事量が多くなる傾向にあります。食事量が増えると血糖値が上がりやすくなるため、太りやすくなります。
「1日5食ダイエット」のように、食事回数を増やして痩せる方法もあります。食事回数を減らすと、太りやすくなることもあるのです。
朝食は摂るべき?10万人以上が参加した研究から見る
「朝・昼食べないで夜だけ食べる」は、おすすめではないことを解説しました。
では、朝食は絶対に摂った方が良いのでしょうか。ここでは、10万人以上が研究対象であるデータを基に解説します。
朝食の有無は体重変化にあまり影響しない
多くの研究から、朝食の有無は、体重の変化に影響しないことがわかっています。
朝食の有無がテーマになっている研究は数多くあります。それらによると、朝食を摂ることによって体重が減ったとする研究結果もあれば、体重が増えたとする研究結果もあります。
「体重に関係しないなら食べなくてもいい」と思われる方もいるかもしれませんが、朝食は次章で説明するように好影響が多くあるため、食べた方が良いと言えます。
朝食は代謝向上・生活リズムの規則化・認知機能向上などに役立つ
朝食は、多くの役割を担っています。
まず、朝食を摂ると代謝が向上することがわかっています。代謝が上がると、より痩せやすい身体になります。
また、朝食は生活リズムの構築にも役立っていると考えられています。実は、人間の体内サイクルは24時間ではなく、25時間程度なのです。
これを24時間に直すためには、朝食を摂って身体に生活リズムを伝えることが有効と考えられています。
このほかにも朝食は、認知機能の向上や体温の向上など、様々なメリットがあると考えられています。これらの恩恵は大きいため、朝食は摂るべきだと言えるでしょう。
栄養バランスを考えると朝食は摂った方が良い
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」「平成27年国民健康・栄養調査」を基にENA編集部作成
朝食を摂っていない人は、朝食を食べる人に比べて栄養が十分に摂れていない傾向にあります。
1日2食で1日に必要な栄養素を全て摂りきるのは非常に難しいため、栄養学的に見ても、朝食は摂った方がいいと言えます。
逆に「朝・昼食べて夜食べない」は痩せる?
結論、痩せやすいです。夜はリラックスしていることもあり、食べ過ぎてしまうことが多いため、夕食の量は抑えた方が痩せやすいでしょう。
しかし、何も食べないのは良くありません。先ほども紹介しましたが、夕食は疲労回復に役立ちます。
また、睡眠時に空腹だと、脳が覚醒して眠りにくくなったり、筋肉が分解されやすくなったりします。これでは、仮に体重が落ちたとしても、不健康になってしまいます。
「朝・昼食べて夜食べない」ではなく「朝・昼食べて夜少し」が一番痩せやすいと言えます。
zzz |
まとめ|痩せるにはバランスの取れた食生活が一番重要
世の中には、「朝・昼食べないで夜だけ食べる」を実践して痩せている方もいます。
しかし、身体に負担のかかるダイエット方法であることは間違いありません。また、いつまでも1日1食は続けられないため、リバウンドもしやすいでしょう。
「一気に短期間で痩せたい!」
という気持ちもわかりますが、脂肪は短期間で一気に落ちません。
できるだけ、実現可能かつ継続性のあるダイエット方法を選びましょう。
結果的に、それが最も早く、美しく痩せるになり可能性が高いでしょう。
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