ポカリに対し、健康に良さそうなイメージを持っている方も多いと思います。
実際その通りなのですが、糖質が多いという理由からポカリはダイエットには向いていません。
本記事では、ポカリがダイエットに向かない理由・太らない飲み物の見分け方・ダイエット中におすすめの飲み物を紹介します。
ポカリがダイエットに向いていない理由
ポカリがダイエットに向いていない理由は、糖質が多いためです。その理由や含有量を見ていきましょう。
ダイエット飲料として作られたものでないから
ポカリはもともと、発汗によって失われた水分と電解質(イオン)をスムーズに補給するために開発されました。
そのためポカリには、効率的な水分補給を実現するために最適な糖分・塩分が含まれています。あくまで発汗後の水分補給を目的に作られてたもののため、ダイエットには向いていないのです。
太る原因となる糖質が含まれているから
ポカリには、100mL当たり6.2gの糖質が含まれています。500mLペットボトルを全て飲むと、糖質摂取量は31g(125kcal)です。
1本あたり125kcalは、一般的なジュースと比べると低カロリーです。ダイエット中でも、1日1本程度であれば問題ありません。
しかし、ダイエットをしている最中にわざわざ糖質入りのドリンクを飲むことはおすすめしません。できるだけ、ゼロカロリーの飲料を飲むようにしましょう。
ダイエットに向いていない太る飲み物の見分け方
ダイエットに向いている飲み物は、以下の2つです。
- 糖質量がゼロに近い
- 人工甘味料が含まれていない
糖質が多く含まれていないか
通常、糖質はエネルギー源として使われますが、過剰に摂ると脂肪として蓄積されてしまいます。そのため、糖質が多く含まれる飲み物はダイエットに向いていません。
栄養等表示基準値によると、一般的な日本人の糖質(正確には炭水化物)の摂取量は320gです。それに対し、一般的なジュース500mLに含まれる糖質量は60g程度です。
これは、500mLのジュースを1本飲むだけで、1日の5分の1の糖分を摂ることになります。
糖質を過剰に摂ると、最終的に脂肪として蓄積されます。そのため、糖質の摂りすぎはダイエットの成功率を大きく下げます。
ダイエット中に飲み物を買う際は、ラベルの栄養表示を見て、糖質が多く含まれていないか(目安は100mL当たり25kcal以下)を確認するようにしてみてください。
人工甘味料が含まれていないか
人工甘味料は、ほぼカロリー0で甘味を生み出せる優れものです。
しかし、摂りすぎると「甘味依存」に陥ったり、食欲が増進したりすることがわかっています。可能な限り、人工甘味料が含まれていない飲み物を飲みましょう。
しかし、糖質を摂るくらいであれば、人工甘味料で甘みを摂った方がダイエットには良いです。
摂りすぎは体に害ですが、人工甘味料は国に安全性が認められたものですので、うまくダイエットに活用しましょう。
また「天然甘味料」は、人工甘味料よりも歴史が長く安全性が高いため、ダイエットにおすすめです。
その中でも特におすすめの「ステビア」を以下の記事で紹介していますので、ゼロカロリーで甘みを摂りたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
ダイエット中でもポカリを飲んでもいいタイミング
ダイエット中でも、以下のタイミングであれば、ポカリを活用すべきと言えます。
- 運動して汗をかいたとき
- お酒を飲みすぎたとき
- 体調が悪いとき
運動して汗をかいたとき
運動して汗をかいた時には、ポカリがおすすめです。ポカリには、身体が吸収しやすい配合で塩分・糖分が含まれています。
公益財団法人 日本スポーツ協会の「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」には、1時間に2リットルなどの多量な発汗を伴う運動中には、「0.1~0.2%の食塩と4~8%の糖分」を含んだ飲料をすすめています。
ポカリスエットは、糖分・塩分ともに、この濃度の飲料です。
特に、夏に大量に汗をかいたときには、熱中症を防ぐためにも迅速な水分補給が大切です。ポカリは素早く水分補給できる飲み物のため、汗をかいたときには積極的に活用しましょう。
お酒を飲みすぎたとき
お酒を飲みすぎた後にポカリを飲むと、頭痛の原因である脱水症状を軽減できます。二日酔いや飲酒のダメージを軽減できるので、お酒を飲みすぎた後にはポカリがおすすめです。
お酒を飲むと、アルコールの分解や利尿作用により身体の水分が不足しやすくなります。
その際に、水分を素早く補給できるポカリを飲むことで、飲酒によって失われる水分を迅速に補給できます。飲み会後や二日酔いの朝など、積極的に活用しましょう。
体調が悪いとき
体調が悪いときは、食欲が減退し十分な栄養補給が難しくなります。そのような時には、栄養補給の補助としてポカリが効果的です。
栄養を長時間摂らないと、体内の脂肪を燃焼してエネルギーを作り出す「ケトーシス」に陥ります。
脂肪が燃焼すると聞くと一見良い効果に聞こえますが、ケトーシスになる段階で筋肉も分解するため、長期的には太りやすい体質になってしまいます。
またケトーシスは、頭痛や吐き気などの不調を催す原因になり、さらに体調を悪化させてしまいます。もちろん、ポカリだけで十分な栄養は摂取できませんが、栄養補給の補助としてポカリは効果的です。
体調が悪くご飯がのどを通らない時は、ポカリを活用してみましょう。
【ポカリの代わり】ダイエットにおすすめのドリンク5選
ポカリはダイエットにあまり向かない飲み物です。ここでは、ポカリの代わりになるダイエット中におすすめの飲み物を5つ紹介します。
- 緑茶・紅茶・コーヒー
- 炭酸水
- プロテイン
- ゼロシュガージュース
- 水・白湯
緑茶・紅茶・コーヒー
緑茶・紅茶・コーヒーには、ほとんどカロリーが含まれていません。それに加え、比較的少量でも満足できるため、カロリー摂取量を抑えられます。
また、カフェインには食欲を抑制する機能もあるため、無理のないダイエットをサポートしてくれます。
しかし、砂糖の入れすぎには注意が必要です。砂糖を入れてしまうと糖質摂取量がかなり増えてしまうため、苦いものが苦手な方は他の飲み物をおすすめします。
炭酸水
炭酸水は、水と炭酸ガスしか含まれていないため、糖質が一切含まれていません。
もちろん、カロリーもゼロです。さらに、炭酸ガスが胃で膨らむことでお腹がいっぱいになるという効果もあります。
しかし、炭酸ジュースには大量の糖質が含まれています。カロリーゼロ以外の炭酸飲料はダイエットに向かないため、購入時には注意してください。
プロテイン
プロテインにはダイエットに欠かせない「たんぱく質」が豊富に含まれています。また、人工甘味料を活用して糖質を抑えた製品が多いため、カロリー過多にもなりにくいです。
栄養等表示基準値によると、一般的な日本人のたんぱく質の摂取量は81gです。ダイエット中はたんぱく質が不足しがちなため、プロテインを活用しても良いでしょう。
安価で購入でき、美味しいと評判のメーカーはMYPROTEIN(マイプロテイン)とEXPLOSIONです。特にセール中のMYPROTEINはかなり安く購入できます。
たんぱく質不足を感じている方は、ぜひ活用してみてください。
ゼロシュガージュース
ゼロシュガージュースは、糖質の代わりに甘味料を用いたジュースです。甘味料を使うことで、糖質をほぼ使用せずに甘いドリンクを実現しています。
商品名に「ゼロ」が付くものや、甘いのにゼロカロリーの飲料が「ゼロシュガージュース」に当たります。
甘味料の摂取にはデメリットもありますが、糖質を摂るよりはメリットが大きいと考えられています。ダイエット中は甘味料も上手に活用していきましょう。
水・白湯
水・白湯は、もちろんカロリー・糖質ともにゼロです。太る成分が全く含まれていないため、ダイエット中の飲み物には最適です。
また、水を飲む量を増やすだけでも、ダイエット効果があります。例えば、脂肪燃焼効果や美肌効果などがあります。
水を飲むダイエットは、以下の記事で方法・効果を解説しておりますので、参考にしてみてください。
ダイエット中のポカリに関するよくある質問
ポカリは断食ダイエット中に飲んでもいいですか?
糖質が含まれているため、飲まない方が良いです。
断食の種類にもよりますが、一般的な断食の目的は内臓を休ませることです。
ポカリには糖分が含まれています。糖質を消化・吸収をするには胃や小腸が働くため、ポカリを飲んでしまうと内臓を休ませることができません。
このように、ポカリを飲んでしまうと内臓を休ませることができないため、断食ダイエットにポカリは向いていません。
ポカリは薄めて飲んだ方がいいですか?
水分補給の観点から見ると、薄めて飲まない方が良いです。
ポカリは、水分とイオン(電解質)をスムーズに吸収するために、塩分・糖分の濃度が最適化されています。
それを薄めてしまうと、最適な塩分・糖分の濃度でなくなってしまうため、ポカリの効果が半減してしまいます。
しかし、「ダイエットをしているけどそのままは糖質が多く含まれている。でもポカリの味が好きだから、薄めてでも飲みたい!」という場合は薄めても問題ありません。
しかし、薄めて2倍飲んでしまっては意味がありませんので、飲みすぎないように注意してください。
アクエリアスとポカリはどちらの方がダイエットに向いていますか?
アクエリアスの方が向いています。
基本的に、糖質が少ない方がダイエットに向いています。ポカリとアクエリアスに含まれる糖質量は、以下の通りです。
商品名 | 500mL当たりの糖質量 (エネルギー) |
---|---|
ポカリスエット | 31.0g(125kcal) |
アクエリアス | 23.5g(95kcal) |
ポカリよりもアクエリアスの糖質量が少ないため、ダイエットに向いているのはアクエリアスと言えます。
ただし、500mLで糖質7.5gしか変わらないため、そこまで神経質にならなくても問題ありません。運動後に飲む程度であれば、好きな方を飲みましょう。
まとめ|ダイエットはポカリを飲みすぎないようにしよう
ポカリには糖質が含まれているため、ダイエットにはあまりおすすめできない飲み物です。
しかし、水分補給には非常に向いていることに加え、一般的なジュースに比べて糖質は半分程度しか含まれていません。
そのため、たとえダイエット中であったとしても、汗をかいた後の水分補給にはぜひ活用したい飲み物です。
どんな食品も摂りすぎは害ですが、場面に合わせて使い分けることでメリットを受けられます。ポカリも上手に活用して、水分補給に役立ててください!