「ささみのパサパサ、何とかしたい…」
「ささみを最も柔らかくする方法は?」
ささみは安くて栄養満点な食材ですが、「パサパサしていて美味しく調理できない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ささみを簡単に柔らかくする方法を解説します。何に漬けこめば一番柔らかくなるのかを、編集部で実際に検証しましたので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
ささみを柔らかくする3つの下ごしらえ方法
筋を取る
少し面倒ですが、ささみを柔らかくするためには、筋を取るようにしましょう。筋も食べられますが、硬い繊維でできているため、食感が損なわれてしまいます。
ただし、加熱後に割く場合は、その時に取り除いても良いです。簡単な方を選ぶようにしましょう。
刺す・叩く
刺したり叩いたりすることで、肉の繊維がほぐれて柔らかくなります。包丁の裏や瓶などで叩いてみてください。
また、フォークなどで刺すと、漬け込む際に内部まで浸透しやすくなるというメリットがあります。ただし、やりすぎるとボロボロになってしまうので注意です。
漬け込む
酵素を働かせたり、乳化させることで肉を柔らかくできます。
お肉を柔らかくする食材
- 塩麹
- ヨーグルト
- マヨネーズ
- 玉ねぎ
- 炭酸水
ENA編集部では、次章でどの食材に漬け込むとささみが最も柔らかくなるのかを調査しました。
ささみを柔らかくするには何に漬けこめばよい?
今回はささみを、塩麹・ヨーグルト・マヨネーズ・玉ねぎ・炭酸水に漬け込み、どれが一番柔らかくなるのかを調査しました。
漬け込みは1時間、冷蔵庫の中で行いました。
玉ねぎ・マヨネーズに漬け込むと最も柔らかくなる
調査の結果、柔らかさランキングは以下のようになりました。
柔らかさランキング
- 玉ねぎ
- マヨネーズ
- 炭酸水
- 塩麹
- ヨーグルト
玉ねぎへの漬け込みが最も柔らかくなりました。
以前「ローストビーフは何に漬けこめば最も柔らかくなるか」を調査したのですが、その時も玉ねぎが1番柔らかくなっていました。
玉ねぎには「プロテアーゼ」という、たんぱく質を分解する酵素が含まれています。その酵素がささみの肉を分解し、柔らかくさせたのだと考えられます。
また、マヨネーズに漬け込んだささみは、しっとり柔らかくなりました。玉ねぎはすりおろすのに手間がかかりますので、簡単に済ませたい方にはマヨネーズがおすすめです。
ヨーグルトはしっとりしましたが、特別柔らかくはならず。また、炭酸水は柔らかくなったものの少しパサパサになってしまいました。
塩麹に漬け込むとジューシーになる
塩麹は、玉ねぎやマヨネーズに比べると少し硬かったですが、最もジューシーで美味しくなりました。味付けをしなくても食べられるほど美味しかったです。
塩麹は、「甘味」「塩味」「うま味」の3つを用いて食材を美味しくしています。
これらが調和することにより、ささみの味を向上させ、ジューシーで柔らかい肉になるのです。
ささみを柔らかくするためのゆで方
ささみは加熱しすぎると硬くなってしまいます。ここでは、ささみを最も柔らかくするゆで方をご紹介します。
- 沸騰したお湯にささみを入れる
- 15秒経ったら火を止める
- 5分間放置する
沸騰したお湯にささみを入れる
まず、沸騰したお湯にささみを入れます。火は中火から強火の間にしておきましょう。
15秒経ったら火を止める
ささみを入れ、15秒経過したら火を止めて蓋をします。
5分間放置する
そのまま、5分ほど放置します。
放置しすぎると余分に熱が入り、硬くなってしまうため注意です。ただし、大きめのささみをゆでる場合は、2,3分追加で放置しましょう。
ささみに生息する食中毒菌は、75℃で1分間加熱することで死滅します。
中心部までしっかり熱が伝わっていないと食中毒になる可能性がありますので、最低でも4分間は放置するようにしてください。
ささみを使った簡単レシピ|柔らかささみの梅ポン酢
ここでは、ENA編集部おすすめの簡単ささみレシピを紹介します。
ゆでたささみを割いて、梅とポン酢を混ぜ合わせるだけ。ぜひ試してみてください!
材料
- ささみ:120g(3本程度)
- 梅干し:3個
- ポン酢:大さじ1(15mL)
- 玉ねぎorマヨネーズor炭酸水or塩麹orヨーグルト
ささみの筋を取る
以下のどれかに10分~1時間程度漬け込む
- 玉ねぎ
- マヨネーズ
- 炭酸水
- 塩麹
- ヨーグルト
※食中毒菌が繁殖しないよう、冷蔵庫の中で漬け込みましょう!
沸騰したお湯(中火)にささみを入れて15秒待つ
火を止めて5分放置する
ささみが太い場合は2,3分追加でお湯に入れておきましょう。
ささみを取り出す
取り出した後、ささみが冷めるのを待ちましょう。
ささみを手でほぐす
ポン酢・潰した梅・ささみを混ぜ合わせる
完成
ねぎを添えると見た目が良くなります!
まとめ|ささみは玉ねぎ・マヨネーズへの漬け込みで柔らかくなる
本記事では、ささみを柔らかくする方法を解説してきました。
この記事のまとめ
ささみは安く、栄養価の高い食材です。おいしく食べられれば、お財布にも健康にも強い味方になります。
ささみを美味しく調理するためにも、「筋を取る」「刺す・叩く」「漬け込む」を実践してみてください!
ENAでは、ダイエットをはじめとする「食」に関する情報を、確かな証拠に基づいて解説しています。普段の食生活や「食」の学習に役立てていただければ幸いです。